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恋心?

2016年07月20日

古関

先日、上野の東京国立博物館で開かれていた【日韓国交正常化50周年記念特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」】。中宮寺門跡と韓国の半跏思惟像二体を見てきました。

話はかなり後戻りしますが、仏像を初めて見たのは高校の修学旅行で広隆寺を訪れた時のことです。その時は弥勒菩薩半跏思惟像と聞きました。引率の先生が「国宝第一号ですよ」と話していたのですが、それよりも滑らかな肌の質感と柔らかな身のこなし、頬に当たるか当たらないかの指、中性的な不思議な雰囲気...。人が作った凄さなどということは微塵も考えず、ただ単に「きれいだな、素敵だな」と思わせてくれた仏像でした。
後に写真集で中宮寺にもよく似た形の半跏思惟像があることを知り、両親と京都、奈良を旅行したときに私の希望で中宮寺へ寄ったのですが、車いすで中に入るのは難しく、諦めて帰路につきました。
広隆寺と中宮寺の半跏思惟像。頭の形(髪型?)など細かいところは違うのですが、それよりも私が気になったのは、広隆寺のものはどこか非の打ち所のない印象を受けるのに対して中宮寺の半跏思惟像は同じように優しい微笑みと柔らかな雰囲気はあるものの、肌が少し荒い感じがあり、私の中では広隆寺は近寄り難い完璧な「神様」、中宮寺は「人間」に近いものの存在に感じられ、それだけにとても親近感を覚えています。
家族旅行で行った時、私にとっては中宮寺の半跏思惟像に会いに足を運んだようなものでしたが願い叶わず、もう会うチャンスはないのだろうと考えていたところ、2005年、思いがけず上野で展覧会が開かれるのを知り、喜び勇んで会いに行ったのを覚えています。
そうして、また今回。今回は開催期間が短く、行けそうにありませんでしたが、偶然空いた日ができ、今日を逃したら行ける日はないと思い、私にしては珍しく当日朝、急に出かけることを決め、再会することができました。

会いたいと強く願うときは叶わず、忘れた頃にあちらから訪れてくる。けれどアンテナを張っていなければきっと展覧会の告知も見逃していたことと思います。うまく言葉にできない不思議な感覚を味わいました。更に今回は、フットワークよく出かけたことが良い結果になりました。半跏思惟像からいろいろなことを教わったように思います。

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