2008年6月13日に開催された、特定非営利活動法人 日本ウェブ協会主催 アックゼロヨン・シンポジウムVol.1に参加したワーカー3名のレポートです。
アックゼロヨン・シンポジウムVol.1に行ってきました。
十時間の長丁場、第一声はやっぱり「疲れた〜」ですが、それでも、参加して良い体験をしました。本で読むことや、Web上で見ることとは違う、生でお話を聞けたことはとても新鮮でした。Web制作に関わっている人たちの熱意を感じて、ちょっと幸せな気分にもなりました。
もっとも、朝早かったこともあり、眠気との戦い(?)の時間もちょっとはあったのですが。
一番聞きたかった大藤幹氏の「テクニカルセッション フロントエンド技術」の講演。
話の中でも「やってはいけない書き方」のalign属性の使用、style属性の使用、<br /><br /><br />、何でもdiv要素にする、div要素の極端な入れ子、内容が空の要素の多用、idやclassに表示を示す値、等々、等々に「あー、やってることだぁ」と、思わず大笑い。周りから訝しげな視線を浴びました。
「テーブル使わなきゃいいんだっ!」と、<div><div>だらけにしていたことに、大いに反省した次第です。
また、アメリカでの傾向のお話で、IE6用cssを特に書かず、「ちゃんと見えなくても無視」と言うお話。
IE6用cssで四苦八苦したことがあり、無視でいいというお話に「良い事聞いた!」と思ったのですが、よく考えるとクライアントはそれで納得してくれるのか、ちょっと疑問も残りました。
そのほか、画像置換、上部を画像にして下のコンテンツ部分のレイアウトの崩れをなくす、等々、とてもお勉強になりました。
これもお誘いいただいたお陰です。
ありがとうございました。
デザイン道の師匠、石塚哲也さん(日本SOHOセンター事務局長)から招待券をいただいて、アックゼロヨン・シンポジウムVol.1に行ってきました。印象に残った点だけ書きます。
基調講演「ウェブを軸にしたコミュニケーション」
とても前向きな基調講演でした。
その勢いで、できれば「仕様書の翻訳の決定版」「用語の統一」「縦書きOKなマークアップ言語の開発推進」とかもお願いしたいです。お願いする相手が違う気もしますが。
アックゼロヨン・アワード一次審査員のパネルディスカッション
ときどき「この人たち仲悪いのかな」と思うくらい、骨太なディスカッションでした。
かわち れい子氏の「ウェブサイトは、発信者から受信者へのラブレターのようなもの。『好きです』『想ってます』だけ言われても、言われた方は困る。『つき合って欲しい』『今度デートして』 等の具体的なアクションを想定しているんだろうか?と訝しく思うサイトもあった」の言葉が、喩えが分かりやすくて印象に残りました。
サイト構造と情報設計/インフォメーションアーキテクトの仕事
ご一緒した中川さんに、ネコの絵を描いてもらってたりしていました。大事なところを聞き逃しました。
全体に、あまりに合理的というか戦略的というか、ドライな感じで、ちょっとついていけないと思うような面もありました。きっと、一人でやっていたらとことん煮詰まる作業でしょう。しかし、私みたいに「ぼわぁ」としすぎるのもどうかと思います。もう少しロジカルに考えたほうがいいです。お客さんと話し合えるところは話し合っていかねばならない。私の永遠の課題です。
アクセシビリティのこれから
個人的にすごく笑えました。
es-teamのセミナーでもお話をしていただいた、JISの策定委員でもある植木さんが「今だから言いますけど」と前置きしたお話。「今だから」というのは、JISの改訂準備中の今だから、ということで。
「『テーブルでレイアウトしないほうがいい』というのは、今思えば間違ってた。『テーブルでレイアウトするなら、読み上げ順に気をつけて』 と書くべきだった」とのこと。他の要件についても、「今思えば、何であんな風に書いたのか分からない・・」と。
まったく、かなりの数の人間を、 <table>タグを受け付けない体にしておいて!と思いながらも笑ってしまいました。お人柄でしょうか。
お目当てで行ったはずの、ワイアードビジョンの現場の方のお話
ロビーでおしゃべりに夢中になっていてほとんど聞けませんでした。すみません。誰にともなく。
フロントエンド技術(XHTML+CSS)の実装傾向
聞いているうちに、誰かのブログで読んで考え込んでしまった「clearfixはもう古い」説を、css-niteで話されたのはこの方か!と気づきました。そこで、疑問に思っていたことを質問してみました。
「1px単位でデザインするデザイナー氏は、そんなにユルいんでは納得いかないのでは?」
お返事は「デザイナーの意識も変わってきているからこそ、余計なリセットはしない流れになって来ているんだと思う」
納得行くような行かないような?しかし、"ユルくて軽いcss" は魅力的な響きです。デザインを担当する時は考えてみてもいいかなと思いました。ずっと気になっていたことを当のご本人に確認できて、気持ち的にスッキリです。
コミュニケーションデザインの未来
なんというのか、子どもみたいに精力的に生きてる内に、気が付いたら大御所になっちゃってた、って感じのお2人でした。特に福井氏の「コミュニケーション強者」ぶりというか「ヒアリング猛者」ぶりが印象に残りました。
「パーセプションがロックインしてどうのこうの〜」みたいなカタカナ語の合間に、深い言葉がきけました。
言い回しが違っても同じ意味の『わたくしの課題』のストックを増やしてどうする!という思いで、多少落ち込みながら帰りました。
日々勉強です。素敵な明日が来ますように。
帰省して翌日、迷いましたがせっかくのイベントなのでがんばって参加させていただきました。
残念ながら、体力がもたず最後までは参加できなかったことは悔やまれますが、どのお話もWebに対する情熱を感じられるもので、この臨場感を得られただけでもやはり参加してよかったです。
アックゼロヨン自体、アクセシビリティは実装済みの上でクリエイティビティを高めるのが目的としていて、今後どうそれを高めていくのかというところをこれから私たちも考えて行かなければならないと思うのですが、結局、私たちがWebという媒体の端っこに関わって、少しでも全体のレベル高めることに貢献できるとしたら、スキルを磨くことを怠らず、真摯にひたむき仕事するしかないようです。
口先で言ってばかりにならないよう、チャンスがあれば、この言葉の通りこれから実践していきたいと思います。
特定非営利活動法人 日本ウェブ協会:
「日本語のウェブの質を向上させよう」をスローガンに、日本語のウェブサイト利用者の利便性の向上を目指し2007年に発足したNPO法人。
アックゼロヨン:
「アクセシビリティとクリエイティビティの両立」を目的に2004年に発足。セミナーやアワードを通して概念の普及に努める流れの中で、日本ウェブ協会を設立。