エス・チームは、在宅就労支援のパイオニア、(福)東京コロニーが運営する、働く障害者のチームです。
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在宅就労セミナー2025レポート!

東京都葛飾福祉工場  在宅就労グループes-team  橋沢春一  

  去る令和7年11月19日(水)、在宅就労セミナー2025(第21回es-teamミーティング)を開催いたしました。当年は、es-team結成25周年という節目の年でもあり、在宅就労グループとして長く活動を続けてこられた歩みを改めて実感する機会となりました。このセミナーは、在宅で働くうえでさまざまな制約を抱えたメンバーが集まり、学びや交流を深める貴重な場として毎年実施しています。

  今回も外部講師として株式会社セカンドファクトリーの蔵元達志氏をお迎えし、「生成AIで変わる世界 Vol.3」をテーマにご講演いただきました。蔵元氏には昨年・一昨年と続けて生成AIについての講演でご登壇いただいており、今回で三年連続のシリーズ開催となります。毎年内容が進化しており、生成AIの発展スピードを実感できる大変貴重な機会となりました。

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zoom画面の様子

  本講演で特に印象的だったのは、Google Gemini の Deep Research 機能と NotebookLM の活用例です。終了後のアンケートでもこの2つは「役に立った」との回答が多く、リサーチの自動化や資料理解の効率化に対する期待が高いことがうかがえました。Deep Research のデモでは、動画の内容を短時間でまとめ上げる様子が紹介され、参加者からも「衝撃だった」「実務でも使いたい」といった意見が寄せられました。

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zoom画面の様子

  また、まじん式プロンプトv3を活用したスライド自動生成のデモでは、資料作成や修正が素早く行える点が紹介され、日々の業務での有効性を強く感じました。一方で、最終的な内容の判断や品質確認は人間が担う必要があることも改めて学びました。アンケートの自由記述でも「効率化できるが、まとめ方の判断は自分に委ねられる」という意見があり、AIと人の役割を適切に分担する重要性を感じました。

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zoom画面の様子

  在宅就労における活用アイデアとしては、議事録作成や案内文の下書きをAIに任せる方法、NotebookLMを使った資料理解、動画研修の要約など、実務に直結した意見が多く寄せられていました。また、AIを活用した事務作業の受託など、新しい働き方への関心も見られました。生成AIが業務の効率化だけでなく働き方そのものを変える可能性を強く実感しました。今後は適切な使い分けを意識しながら、より効果的にAIを活用していきたいと思います。

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zoom画面の様子

  今回のセミナーも内容がとても濃く、大変活気のある学びの場となりました。次年度は第22回の開催を迎えます。より充実したプログラムとなるよう準備を進めてまいりますので、今回参加できなかった方も、ぜひ次年度のセミナーにご参加ください。

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