エス・チームは、在宅就労支援のパイオニア、(福)東京コロニーが運営する、働く障害者のチームです。
 
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かたつむり

2021年05月10日  古関 発

 es-teamのメンバーの中にはペットを飼っている人がいますが今回は私もペットの話を。

 私が住んでいる団地では時折かたつむりを見かけます。一昨年の秋、外出するたびに同じ場所で数匹見かけるので拾って家で飼ってみました。ページの下の方に写真を掲載していますので苦手な方はお気をつけください。

 インターネットで飼い方を検索。虫の飼育箱を買ってきて土を3cm程度敷き、かたつむりを放しました。餌は小松菜、キャベツ、人参、鶏卵の殻。中でも好物は人参。小松菜は外側の葉を好むようです。キャベツも一番外側の捨てるところをよく食べます。

 飼い始めてからしばらくすると土の中に白い小さな粒の塊を見つけました。ざっと30粒ほどあります。一粒の直径は2mmくらい。「産卵したら嬉しいな」と思っていましたが、いざ卵を見ると自分でも驚く程ワクワクしてきました。壊さないようにスプーンですくってキッチンペーパーで挟むようにして親とは離して保管。乾いてしまわないようにたまに水をスプレーします。

 毎日キッチンペーパーをめくって卵を観察しました。はじめは白かった卵が時間が経つにつれ茶色っぽく変色し、中に黒い点が見えてきます。2週間くらい経ったある日、いつものようにキッチンペーパーをめくると、卵より一回り小さいベージュ色の丸い粒がいくつかあります。しばらくすると細い2本のツノが伸び始め、透明なベージュ色をした小さなかたつむりが動き出しました。当たり前といえば当たり前なのでしょうが、孵化した時から殻を背負って親と同じ形をしているのを見ることができたのはちょっとした感動でした。このころは殻も透明なベージュ色なので殻の中に体を全て入れている時はツノが透けて見えます。

 他にも面白い発見がいくつかありました。
 鶏卵の殻に乗っている2匹のかたつむりは一緒に孵化した兄弟ですが体の大きさが違います(【写真1】)。もっと差があるものもいます。食べる量が違うのからなのか理由はわかりませんが環境は同じでも個体によって違いが出るのは面白いと思いました。きっと目には見えない部分でも違いがあるのだろうと思います。
 もう一つ。かたつむりの殻には模様がありますが飼っている中に1匹、特徴的な模様の殻を持つかたつむりがいます。それから生まれた子どもの殻にはやはり親とよく似た特徴的な模様が出ています。

 ケースの掃除や餌の交換など大変なこともありますが実際に飼うことでいろいろわかったこともあり卵を孵すこともできて飼育してよい経験ができました。

【写真1】鶏卵の殻の上のかたつむり
【写真2】並んで大好物の人参を食べています
【写真3】孵化して数日経った赤ちゃんかたつむり
【写真4】飼育ケースの中はこんな感じです

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