中川家の事件簿
2024年09月18日 中川 発
中川です。久しぶりの投稿です。
現在、私は世田谷区でヘルパーを利用しながら、単身で暮らしています。重度の障害を持ち、かつ24時間常時、呼吸器(NPPV)を付けながら仕事をする。今回は、そのナカナカ稀有な状況のバックボーンのお話をしたいと思います。
今のところ、私がヘルパーを利用できる時間は、(細かく説明すると長くなるので、その辺は、はぶくとして)大まかに言うと最大で1日22時間。つまり、24時間のうち、2時間は誰もいない時間が存在します 。
その2時間の間、何かが起きた場合は、1人でやり過ごさなければいけません。床にお茶をこぼしても、地震が起きても、呼吸器(NPPV)に何かトラブルがあっても。
というわけで、そんな先日、日勤のヘルパーが帰宅後の誰もいない時間、呼吸器(NPPV)のホースからスポン!と音がして外れてしまうという事件が!!
自分の位置からは見えないので、どのホースが抜けたかわからず、たとえわかったとしても、自分では動くことが出来ないので、当然、元に戻すことはできず、呼吸器(NPPV)から機械的な音とともに空気だけが勢いよく流れ出て、不安を煽るようにアラームが1人の部屋に響き渡り…
えーっと、私にこれをどうしろと…
いや、待て落ち着け。ここは平常心だ。恋のときめきより激しい心拍数をどうにか落ち着かせ、とにかく今、できることを、整理して、実行に移していくことにしました。
といってもスマホを握りしめて、ヘルプできそうな連絡先に順番に連絡するしかないのですが…。こういう時、ご近所ネットワークは本当に大事です。
・ご近所さん
・マンションの管理人さん(近所にお住まい)
・ヘルパー事業所
・訪問看護ステーション(24時間対応、ただし来るのに時間がかかる)
・かかりつけ医(病院 24時間対応)
何かあれば、だいたいこんな感じで、TPOに応じて連絡していきます。
しかし、今回はタイミングが合わずご近所さんにはつながらず、その日の夜勤のヘルパーさんが一番早く到着する感じだったので、それを待つことにしました。
夜勤のヘルパーさんが来るまで、約15分ほど。一応、自発呼吸があるとは言え、苦しくないわけはなく、短いようで、長く感じる時間。
結局、夜勤のヘルパーさんが急いで来てくださり、到着と同時に、ホースを繋げて事なきを得たのでした。めでたしめでたし。
しかし、実のところ、ホース外れるのは今回で2回目。どちらも訪問看護の看護師さんが、月一回の回路交換した直後でした。
呼吸器(NPPV)のホースは、全部で三本つながっていて、二回とも外れたのは、加温加湿器についていたホースでした。もしかしたら、新しいホースが固く、使い慣れるまで差し込みが甘くなりがちなるのかもしれません。
翌日、訪問看護さん、ヘルパーさんたち全員とは、今後の対策とともに情報を共有しました。
その後は、加湿器の給水後にホースはギューギューに押し込まれ、むしろ次の給水の時、ホースがナカナカぬけないという気合の入れようで(微笑)、みなさんの対応力に本当に感謝です。
とりあえず、ちょうど今、重度訪問介護の非定型の審査会(時間数を増やすことを希望した場合、区のワーカーさんが聞き取りを行いそれを検討して該当するか審査する会のこと)に時間数を増やしてもらえるよう申請を出しているところで、今度こそ24時間になってくれることを祈るばかりです。