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介護事業所コーディネイトのおしごと その2

2011年11月04日  中川 発

私、中川のサイドビジネス的なお仕事の介助事業所の業務内容のお話です。
どんな仕事かといえば
・介助ヘルパー派遣のシフト管理
・月1回介助ヘルパーの研修
・介助ヘルパーの健康に関するガイドライン作り(今後の予定)
・新しい介助ヘルパーの面接・研修
・緊急救命に関わるマニュアル作成など
…etc
自分の生活に関わることだから、同じように自立生活をしていらっしゃる方は当然考えていることだとは思いますが、「仕事」とした場合、アプローチの仕方が違ってきます。
新人の面接も、事業所をはじめたばかりの頃は、来てくれる人なら誰でもOKという感じでした。しかし、現在はまず、10項目質問を決めて、どのように返答が返ってくるかで人となりを確認しています。
質問してみると、それぞれの考え方や、個性が見えてきます。
そうした上で、同じ事を頼むにしても言葉を選び、相手が理解を深め仕事をしやすいように、場の空気を作っていくことを考えるようになりました。
ヘルパー派遣のシフト管理は、月末に全員にメールで希望をとり、カレンダーを埋めていくという、パズルのようなものです。この日には、3人希望があるのに、この日はゼロなどということはしょっしゅうで、ちまちまと地道な作業です。
余談ですが、カレンダーに若干の空きのある月と、全部きっちり埋まっている月だと、何故か後者はドタキャンが続出になることが多い気がします。そうすると不思議なもので、若干空きがあると、妙に落ち着きます。空いているから、誰かをさがさねばならないとわかっているのと、突然空くというのでは、かかるプレッシャーが全然違うのです。
もちろん、アクシデントはあるものと想定していますが、さらに、本業であるデザイン関連の〆切が重なると、かなりパニックです。
ところで、私の利用している事業所は、門戸を低くし「誰でもできる介助」ということを目標にしており、多くが介助の初心者でありプロではありません。
もし、そういう人達がはじめて介助する場合、例えば、はじめて人工呼吸器に、さわったりすることは、怖いしやっぱり不安でしょう。
仕事だから、必要な作業をやるのは当然なのですが、そこに人として気持ちがある限りそれは無視しちゃいけない。
不安が大きい人には、研修時間を多くとって不安を減らすとか、話しかけてリラックスしてもらうようにこころがけ、逆に、ベテランの人の方が確認せずに作業を進めがちになることもあり、そういう人にこそ時間が許す限りコミュニケーションはとって作業の確認をするようにしてます。
結局、この仕事は、自分の主張をただ押し通すのではなく、自分がどう動きたいかを考えた上で、相手の動きやすさを考えることが、良い結果を生むようです。
どういった仕事も、人と関わらざろう得ないと思います。そういう意味で、この仕事をしていることは、人と関わることを学べる絶好の機会だと思っています。

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