エス・チームは、在宅就労支援のパイオニア、(福)東京コロニーが運営する、働く障害者のチームです。
 
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だるま(2)

2020年07月05日  渡邊 発

お元気ですか。今年はコロナのおかげですっかり予定が狂ってしまいましたね。まさかこれほど長丁場で広範囲、重症になろうとは、思ってもみませんでした。
イベント関係では延期や中止が相次ぎ、それだけで済めばいいですが、コロナのせいで仕事を追われたり人生の岐路に立たされてしまったりする例もありますから、私の参加するイベントの中止など残念ですが軽いほうでしょうね。5月中旬に神保町の方で「第二回お国自慢展」と言うイベントが開催される予定でした。自分の故郷を絵で紹介すると言うイベントでしたが、コロナのせいで残念ながら中止に。

せめて皆様にはご家庭で楽しんでいただこうと「お国自慢展web版」を作りました。それぞれ県別作家別のアイコンをクリックしていただくと、それぞれの作品が現れます。
http://okunijiman2020.sakuraweb.com/gallery/

本来ならばわたしは故郷の静岡を紹介するところですが、2019年、埼玉県の川越というところで個展を開催した縁で、今回は特別に川越を紹介しております。直接私のページに飛ぶにはこちらから。最末尾に展覧会の会場の様子を映した短い動画もございます。
http://okunijiman2020.sakuraweb.com/gallery/saitama-watanabe/

お楽しみいただけました幸いです。

もう一話。前回は故郷のだるま市について書きました。今回はその続き。
関東でもだるま市が開かれてますが、拝島、川越、青梅、そして調布の深大寺など。どこのだるま市にも全国シェアを誇る高崎産のだるま店が出店してきていますが、出来れば、東京産、埼玉産、その土地のダルマを買うのが楽しみでもあります。
わたしが無意識のうちに、つい毎回買ってしまっただるまがあります。ある日、毎年買うだるまが同じ業者のものだと気が付いたのです。それはひとつひとつが不揃いで、転んでも起き上がってこないんじやないか?というくらいイビツです。そしてある年、立ち止まってだるま店主さんと話してみたんですが、瑞穂市の根岸さんというだるま業者さんのおじいさんの作品だったんです。息子さんもだるま作家ですが同じ作り方をしていません。周りの業者を見ましてみると、だるま本体自体は工場での大量生産で、どこも同じようなものを使用しております。そこに顔やヒゲを描き込むのはそれぞれのお店の個性ですが、だるまの形から作っている業者さんは少ないです。
もしわたしが健康でしたら、今から弟子入りして、おじいさんのだるま作りを継ぎたいくらいです。どうかおじいさんには、長生きをしてだるまを作り続けていただきたいと願います。

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