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名取洋之助写真賞奨励賞

2017年02月22日  古関 発

先日、写真展に行ってきました。今回はその話をします。
webサイトを見ていたら「名取洋之助」の文字が目にとまりました。デザイン講習で知ったカメラマンの名前で、雑誌「NIPPON」などで有名ですが私にとっては「とてもカッコいい写真を撮る人」です。
リンクをクリックすると名取洋之助写真賞の展覧会が1週間ほど開かれるという記事で、写真賞1名と奨励賞1名が受賞ということも書かれていました。
http://www.jps.gr.jp/2016_12th_natori_photo-ex/
名取洋之助の名前が付く賞ってどんな写真なのか気になり少し探してみると、数枚の写真が掲載されているページがあり、見ると「娘(病)とともに生きていく」というタイトルの奨励賞の紹介と写真が目にとまりました。
難病の我が子をカメラマンである母親が撮影したもので、小さな女の子が病院のベッドに横になっている写真がありましたが、それよりも私には少しはにかんだように微笑む写真の方が切なく感じられました。
この切なさはどこから来るのだろうとPCの電源を切った後もしばらく考えていたのですが、ふと、あの写真には顔だけではなく、あの子が生まれてからこのかた経験したことも写っているのではないか、楽しかったことも、辛かったことも、おそらくこどもが抱えるには大きすぎる様々なこと、それらのことも目には見えないけれど写っているのではないかと思うようになりました。さらに、見る側の経験や感情も関係してくると思います。
今まで写真に対しては構図とか向きを考えたり、あるいはただ単に綺麗だと思うくらいでしたが、今回のように考えたり感じたのは初めてでした。
会場ではカメラマンさんとお話もでき、私にとって貴重な経験ができた写真展でした。

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